ProChannelの使用

モジュールを有効/無効にする

展開したProChannelで、モジュールの有効/無効ボタン をクリックします。

メモ：有効にするProChannelモジュールの数が多いほど、コンピュータでより多くのCPUリソースが必要になります。

モジュールを挿入する

次のいずれかを実行します。

インスペクタのモジュールを追加ボタン をクリックして表示されるメニューからモジュールを選択する。

ProChannelのモジュールヘッダーまたは空白を右クリックして表示されるメニューからモジュールを挿入を選択する。

図413. モジュールを追加ボタンをクリックして、新しいモジュールを挿入します。

 

メモ：外部ProChannelモジュールの複数のインスタンスを挿入することができます。ただし、QuadCurveイコライザー、Tube Saturation、PC76 U-Typeコンプレッサー、PC4K S-Typeバスコンプレッサーなど、内部ProChannelモジュールの複数のインスタンスを挿入することはできません。

モジュールを削除する

モジュールヘッダーを右クリックして表示されるメニューで、モジュールを削除を選択します。

モジュールを置き換える

ProChannelのモジュールヘッダーまたは空白を右クリックして表示されるメニューからモジュールを置き換えを選択する。

モジュールを並べ替える

信号は上から下へ流れます。モジュールのグリッパーをクリックし、モジュールを目的の位置まで上または下へドラッグします。

図414. モジュールのグリッパーを上または下へドラッグして、信号チェインを並べ替えます。

モジュールを選択する

モジュールをクリックして、そのモジュールをアクティブにします。アクティブなモジュールは薄い影付きになります。ACTを使用して、アクティブモジュールのパラメーターを制御できます。ProChannelの空白を右クリックしたときのコンテキストメニューのコマンドはすべて、アクティブモジュールに対して実行されます。

デフォルトのProChannel設定を指定する

1.	ProChannelモジュールを挿入して、目的の順番に並べます。

2.	次のいずれかを実行します。

トラックのデフォルト設定を指定する。 トラックのProChannel内の空白を右クリックして表示されるメニューから現在のルーティングをトラックのデフォルトに設定を選択します。

バスのデフォルト設定を指定する。バスのProChannel内の空白を右クリックして表示されるメニューから現在のルーティングをバスのデフォルトに設定を選択します。

ProChannelをFXラックの前または後にルーティングする

デフォルトでは、ProChannelの信号はチャンネルのFXラックの前（Pre）にルーティングされます。FXラックの後（Post）にルーティングするには、ProChannelの空白を右クリックして表示されるメニューからFXラックの後ろにルーティングを選択します。

QuadCurveイコライザーのグラフを操作する

QuadCurveイコライザーのグラフは4つのセクションに分かれており、それぞれ低域、中低域、中高域、および高域のバンドに対応しています。マウスポインタをグラフ上に移動すると、現在のバンドが反転表示されます。

メモ：ハイパスフィルターとローパスフィルターは、グラフからは編集できません。

バンドのゲインを調整するには、上または下へドラッグします。

バンドの周波数を調整するには、左または右へドラッグします。

バンドのQを調整するには、Altキーを押しながら上または下へドラッグします。

パラメーターをより正確に調節するには、Shiftキーを押したままドラッグします。

バンドをオンまたはオフにするには、グラフのバンド範囲をクリックします。

すべてのPlot分解能を変更するには、コンソールビューのQuadCurveイコライザーのグラフ内で右クリックして表示されたメニューから目的の分解能を選択します。以下の分解能があります。

Auto（グラフを動的に表示、編集）

6 dB

12 dB

18 dB

図415. QuadCurveイコライザーのグラフ

A： 低域バンド B： 中低域バンド C： 中高域バンド D： 高域バンド

EQ設定をコピーする

この操作を行うには、Ctrlキーを押している状態で、ソースのEQ Plotをクリックし、ターゲットのEQ Plotまでドラッグしたら、マウスのボタンとCtrlキーを離します。

EQの設定がソースのトラック/バスからターゲットのトラック/バスにコピーされます。ターゲットのEQが自動的に有効になります（有効になっていなかった場合）。

このコマンドは取り消すことができるので、すばやく簡単に前のEQ設定に戻すことができます。

A：Ctrlキーを押しながらソースEQグラフを左クリックします。 
B：Ctrlキーとマウスの左ボタンを押しながらターゲットEQグラフにドラッグし、マウスボタンから指を離します。 
C：ソースEQグラフがターゲットEQグラフにコピーされます。

ProChannelコンプレッサーでサイドチェインを有効にする

1.	PC4K S-Typeバスコンプレッサーモジュールを追加します。

2.	Side Chainで、オン/オフボタンをクリックします。

図416. サイドチェインを使用するために、PC4K S-Typeバスコンプレッサーモジュールを追加します。

 

関連項目：

サイドチェインの使用

プリセットを使用する

次のいずれかを実行します。

既存のプリセットをロードするには、プリセットの読み込みボタン をクリックして目的のプリセットファイルに移動します。

新しいプリセットを保存または現在のプリセットを上書きするには、プリセットを保存ボタン をクリックし、プリセット名を入力して、保存をクリックします。

メモ：インスペクタおよびたたまれたコンソールビューのストリップにプリセットの読み込みボタンおよびプリセットを保存ボタンを表示するには、プリセットコントロールの上にマウスを動かします。

図417. お気に入りの設定をプリセットとして保存し呼び出す

A： 現在のプリセット B： プリセットの読み込み C： プリセットを保存

インスペクタ表示部でProChannelをロックする

初期設定では、トラックインスペクタは動的に更新されて現在のトラックを反映します。ただし、現在のトラックに関係なく、ProChannelの特定のインスタンスをいつでも表示できます。

1.	トラックインスペクタに表示するトラックまたはバスをクリックします。

2.	インスペクタ表示部の上部にあるProChタブをクリックします。

インスペクタ表示部にProChannelが表示されます。

3.	インスペクタの画面下部に表示されるトラック名コントロールをクリックし、ドロップダウンメニューから表示をロックを選択します。

トラックまたはバスのロックを解除するには、再度メニューから表示をロックを選択します。

キーボードナビゲーション

ProChannelにフォーカスがある場合、次のキーを使用してProChannel内を移動できます。

表 186. ProChannelのキーボードショートカット 

キー	動作
PageUp	上のスクロール
PageDown	下のスクロール
Home	一番上にジャンプ
End	一番下にジャンプ

ProChannelとSONAR Artistとの互換性

ProChannelはSONAR PlatinumおよびProfessionalのみに付属しています。SONAR Artistには付属していません。PlatinumまたはProfessionalでプロジェクトを作成し、SONAR Artistで読み込む場合、ProChannelが使用できないため、プロジェクトのサウンドが異なって聞こえる可能性があります。ただし、このプロジェクトをSONAR Artistで再保存した場合も、ProChannelのすべての設定は保持され、後でこのプロジェクトをPlatinumまたはProfessionalで読み込むと使用できるようになります。

レガシープロジェクトの読み込み

チャンネルごとのSonitus:fx EQを使用するSONAR Professional/Platinum以前のプロジェクトを読み込むと、ProChannel QuadCurveイコライザーモジュールは無効になります。

Sonitus:fx EQを維持し、編集したい場合は、たたまれたProChannelの小さいイコライザーグラフをダブルクリックします。

Sonitus:fx EQをProChannel QuadCurveイコライザーに置き換えるには、次のいずれかを実行します。

Ctrlキーを押しながら、イコライザーの有効/無効ボタン をクリックします。

イコライザーモジュールを有効にします。Sonitus:fx EQで、ProChannel QuadCurveイコライザーに切り替えるかどうかを確認するダイアログが表示されます。

SONAR X1cやそれ以前のバージョンでのX3プロジェクトの読み込み

SONAR X1cやそれ以前のバージョンでは、1つのチャンネルに1つのコンプレッサーモジュールのみ使用できます。SONAR X3プロジェクトで1つのチャンネルに複数のモジュールを使用している場合、SONAR X1cやそれ以前のバージョンでは、1つのコンプレッサーのみ読み込まれます。

SONAR X1cやそれ以前のバージョンでは常に、すべてのチャンネルに、コンプレッサー、イコライザー、およびTube Saturationの各モジュールが表示されます。使用していないデフォルトモジュールがあるSONAR X3プロジェクトを読み込むと、SONAR X1cは自動的に足りないモジュールを作成します。

ProChannelグローバルバイパスが有効なSONAR X3プロジェクトを読み込むと、SONAR X1cでそのProChannelインスタンスをバイパス解除できません。

 

関連項目：

ProChannelのモジュールとコントロール

PC76 U-Type Channelコンプレッサーモジュール（Platinumのみ）

PC4K S-Typeバスコンプレッサーモジュール（Platinumのみ）

QuadCurveイコライザーモジュール

Tube Saturationモジュール（Platinumのみ）

Softube Saturation Knob

Console Emulatorモジュール（Platinumのみ）

FX Chainモジュール

Tape Emulatorモジュール（Platinumのみ）

REmatrix Solo convolution reverb

Bark of Dog

Panipulator

GRIT（サチュレーション）モジュール

MAX（ボリュームマキシマイザー）モジュール

SPACE（リバーブ/アンビエンス）モジュール

トラックインスペクタの概要

コンソールビュー

ミキシング