トラックインスペクタの概要

トラックインスペクタは、現在選択されているオーディオトラック、MIDIトラック、インストゥルメントトラック、バス、またはハードウェア出力に対してミキシングコントロールを提供します。トラックインスペクタは、基本的にコンソールビューの単一ストリップと同じです。トラックインスペクタとその対応するコンソールビューの単一ストリップとの間では、変更が相互に反映されます。トラックインスペクタのモジュールは、対応するコンソールビューのモジュールとは独立して表示/非表示を切り替えることができます。

トラックインスペクタは2つの部分に分かれます。左のストリップには、現在のトラック/バス/ハードウェア出力のミックスコントロールが表示されます。右のストリップに表示される内容は、現在のトラックの種類に応じて異なります。次の表をご覧ください。

表 122. トラックインスペクタのコントロール 

現在のトラックの種類	左のストリップ	右のストリップ
オーディオ	選択されたオーディオトラック	選択されたトラックまたはセンドのアウトプット
MIDI	選択されたMIDIトラック	選択されたMIDIトラックのアルペジエーター、インプットクォンタイズ、スケールにスナップの各設定、コーラスレベル、リバーブレベル、バンクセレクトの方法、キー+、タイム+
インストゥルメント	選択されたインストゥルメントトラック	Audioタブ：選択されたトラックまたはセンドのアウトプット MIDIタブ：選択されたトラックのArpeggiator、インプットクォンタイズ、スケールにスナップの各設定
バス	選択されたバス	選択されたバスまたはセンドのアウトプット
ハードウェア出力	選択したハードウェア出力	空白

現在のトラックとそのアウトプットを並べて表示すると、目的のオーディオルーティングを素早く簡単に設定できます。

図264. トラックインスペクタに表示される内容は現在のトラックの種類に応じて異なります。

A： 現在のオーディオトラック B： 現在のオーディオトラックのアウトプット C： 現在のMIDIトラックまたはインストゥルメントトラック D： 現在のMIDIトラックまたはインストゥルメントトラックの高度なMIDI設定 （MIDIタブ） E： 現在のインストゥルメントトラック F： 現在のインストゥルメントトラックのアウトプット（Audioタブ） G： 選択されたバス H： 選択されたバスのアウトプット I： 選択されたハードウェア出力 J： ハードウェア出力の表示時は空白になる右のストリップ

 

メモ：現在のトラックがインストゥルメントトラックである場合は、トラックインスペクタの下部のAudioタブまたはMIDIタブを選択して、オーディオアウトプットコントロールまたは高度なMIDI設定を右のストリップに表示できます。

トラックインスペクタにトラック/バス/ハードウェア出力を表示する

次のいずれかを実行します。

トラックビューまたはコンソールビューで、目的のトラック、バス、またはハードウェア出力をクリックします。

トラックインスペクタのトラック名コントロールをクリックして、使用可能なトラック、バス、またはハードウェア出力を選択します。

トラックインスペクタを特定のトラックまたはバスにロックする

初期設定では、トラックインスペクタは動的に更新されて現在のトラックを反映します。ただし、現在のトラックに関係なく、特定のトラックやバスをいつでも表示できます。

1.	トラックインスペクタに表示するトラックまたはバスをクリックします。

2.	トラックインスペクタのトラック名コントロールをクリックし、ドロップダウンメニューから表示をロックを選択します。

トラックまたはバスのロックを解除するには、再度メニューから表示をロックを選択します。

 

関連項目：

トラックインスペクタのコントロール

オーディオトラックのコントロール

バスコントロール

MIDIトラックとインストゥルメントトラックのコントロール

ハードウェア出力のコントロール

プロパティインスペクタの概要

インスペクタ