プロジェクトの保存

Windowsの多くのプログラムと同様に、作業内容を保存するには、ファイル > 保存あるいはファイル > 名前を付けて保存コマンドを使います。通常、プロジェクトは、拡張子が（*.cwp）の、標準的なプロジェクトファイル形式で保存します。このファイルにはすべてのMIDIデータとプロジェクトの設定情報が含まれます。プロジェクトの一部に含まれるオーディオデータは、別のファイルに保管されます（詳細については、システムコンフィギュレーションを参照してください）。ファイル > コピー保存コマンドは、ファイル > 名前を付けて保存コマンドと似ていますが、これを使用すると、元のプロジェクトを閉じることなく、現在のプロジェクトのコピーを別の名前で保存できます。

SONARでは、以下の形式でプロジェクトを保存することもできます。

表 44.  

ファイル形式	フォーマット	解説
スタンダードMIDI	.mid	MIDIデータのみのプロジェクトを、スタンダードMIDIファイルに対応している別のソフトウェアで読み込む場合に使用します。
バンドルファイル形式	.cwb	プロジェクト内のすべてのデータ（MIDIデータ、プロジェクトの設定、オーディオデータを含む）を1つのファイルにまとめたものです。このフォーマットはプロジェクトがオーディオデータを含んでいる時に、バックアップをとったり、あるいは他のコンピュータでプロジェクトを使用する際に用います。詳細については、オーディオとともにプロジェクトをバックアップするを参照してください。 メモ：ビデオのデータはバンドルファイルには含まれません。
テンプレート	.cwt	新規プロジェクトの雛形として使用するときの形式です。テンプレートを使うと、新しいプロジェクトを簡単に作ることができます。詳細については、テンプレートとキーバインドを参照してください。

プロジェクトの内容を変更したあとで、トラックビューを閉じたり、ファイル > 閉じるを実行すると、変更した内容を保存するかどうか確認されます。これによって、誤ってデータを失うことを防ぐことができます。プロジェクトに変更が加えられると、トラックビューのタイトルバーにアスタリスク（*）がついて表示されます。

SONARには自動保存機能があり、特別なバックアップファイルに作業内容を定期的に保存することができます。自動保存機能には、時間ごと保存するか、変更が行われた回数ごとに保存するかの設定ができ、設定条件になったらファイルは自動的に保存されます。作業しているプロジェクト名を"my project.cwp"とすると、自動保存される時のファイル名は、"Autosave Copy of my project.cwp"となります。

停電時や、大きな操作ミスをおかしてしまった場合など、このファイルを開けば、最後に保存したバージョンのプロジェクトを復帰させることができます。復帰したプロジェクトは、ファイル > 名前を付けて保存を使って保存しなおしてください。

プロジェクトの保存方法

1.	ファイル > 名前を付けて保存を選択して、名前を付けて保存ダイアログを表示します。

2.	ファイルの種類リストから、ファイルの種類を選択します。

3.	ファイル名を入力して、保存をクリックします。

プロジェクトがファイルに保存されます。名前を付けて保存コマンドの代わりに、プロジェクトの復帰機能（保存履歴管理）を使うこともできます。詳細については、復帰機能を有効にするを参照してください。

自動保存の設定を変更する

1.	自動保存の設定にアクセスするには、編集 > 環境設定 > ファイル > 詳細を選択します。

2.	自動保存したい場合は、自動保存の欄に保存する間隔を分単位もしくは変更回数で指定します。

3.	自動保存したくない場合には、保存する間隔をいずれも0に設定します。

4.	OKをクリックします。

入力した設定に従って、これ以後、自動的にプロジェクトが保存されます。

プロジェクトの復帰機能を使う

SONARでは、以前に保存されたバージョンのプロジェクトを一時ファイルに保存することができます。保存されたバージョンのどのバージョンへでも戻すことができたり、最新のバージョンのデフォルトを使うことができます。

プロジェクトファイルの復帰機能がオンのときは、以前保存されたプロジェクトファイルがプロジェクトフォルダに保持されます。最新のバージョンにはプロジェクトの元の名前が付きます。以前に保存されたバージョンは、元のプロジェクト名にタイムスタンプが付き、最新のものから順に保存されます。

復帰機能を有効にする

1.	復帰設定にアクセスするには、編集 > 環境設定 > ファイル > 詳細を選択します。

2.	プロジェクトファイル(.CWP)の復帰機能チェックボックスをオンにします。

3.	保存するプロジェクトファイルの履歴数を入力します。

メモ：プロジェクトを保存すると、一番古いバージョンの復帰用プロジェクトは自動的に削除されます。

以前保存されたバージョンに戻す

1.	メニューからファイル > 復帰を選択します。

ダイアログには、現在のプロジェクトの保存履歴とファイルサイズの一覧が表示されます。

2.	作業したいファイルバージョンを選びます。

3.	OKをクリックします。

メモ：ファイル > 復帰を選んだときに現在のプロジェクトが保存されていない場合は、プロジェクトを以前の状態に戻すと、保存されていない変更が失われるという注意文が表示されます。以前のプロジェクトが読み込まれると、タイムスタンプが取れて、プロジェクトの元の名前になります。