オーディオとともにプロジェクトをバックアップする

SONARでプロジェクトをバックアップする手法はいくつかあります。プロジェクトごとのオーディオフォルダですべてのオーディオを管理したり、プロジェクトのオーディオのバックアップコマンドを使用すれば、簡単にオーディオのバックアップをすることができます。また、プロジェクトをバンドルファイル（拡張子.cwb）として保存するのも、オーディオとともにプロジェクトをバックアップするのには有効な手法です。

バックアップの手法には次のようなものがあります。

 

表 236.  

バックアップの手法	特徴
プロジェクトごとのオーディオフォルダ プロジェクトごとのオーディオフォルダを使っているプロジェクトでは、プロジェクトのフォルダをオーディオサブフォルダごとコピーします。	すべてのクリップやパス情報が含まれた、プロジェクトの完璧なコピーが作成できます。
プロジェクトのオーディオのバックアップコマンド オーディオループ素材を複数のプロジェクトでシェアしている場合など、プロジェクトで使用しているオーディオがいくつかのフォルダに分かれているときには、ツール > プロジェクトのオーディオのバックアップコマンドが有効です。プロジェクトのオーディオのバックアップコマンドは、プロジェクトで使用しているすべてのオーディオを指定した1つのフォルダにコピーします。	複数のフォルダに別れているオーディオファイルを1つのフォルダにまとめて、プロジェクトで使用しているすべてのオーディオの完璧なコピーが作成できます。バックアップされたフォルダは、自由なパスに移動させることができます。
バンドルファイル バンドルファイルは、プロジェクトデータとともにプロジェクトで使用しているすべてのオーディオデータを含んだ単一のファイルです。（ただしビデオデータは含まれません。）バンドルファイルは、通常のプロジェクトファイルに保存されるすべての情報を含んでいます。	可搬性の良い、1つのファイルが作成できます。

プロジェクトごとのオーディオフォルダでバックアップする

次の手順で、プロジェクトごとのオーディオフォルダの仕組みを利用したバックアップが作成できます。

1.	バックアップしたいプロジェクトを開きます。

2.	メニューからプロジェクト > オーディオファイルを選びます。

プロジェクトのファイルダイアログが表示されます。

3.	プロジェクトのファイルダイアログのパス欄で、プロジェクトで使用しているすべてのオーディオデータが、プロジェクトのオーディオフォルダに保存されていることを確認します。プロジェクトのオーディオフォルダに保存されていないオーディオデータがある場合には、ツール > プロジェクトのオーディオのバックアップを使って、あらかじめ、すべてのオーディオデータをプロジェクトのオーディオフォルダにコピーしてください。

4.	すべてのオーディオデータがプロジェクトのオーディオフォルダに保存されていることを確認したら、プロジェクトのファイルダイアログを閉じます。

5.	プロジェクトを閉じます。

6.	Windowsのエクスプローラを使って、プロジェクトのフォルダを、オーディオサブフォルダごとバックアップしたい場所にコピーします（CD-R/RWやDVD-R/RW、外部HDDなどの可搬性のあるメディアにバックアップすれば、別のコンピュータで利用することもできます）。

これでプロジェクトのバックアップができました。念のため、バックアップしたプロジェクトが正しく開けるか確認しておくことをお勧めします。

プロジェクトのオーディオのバックアップコマンドでバックアップする

次の手順で、プロジェクトのオーディオのバックアップコマンドを使ったバックアップが作成できます。

1.	バックアップしたいプロジェクトを開きます。

2.	ユーティリティ > プロジェクトのオーディオのバックアップを選択します。

3.	バックアップ先のフォルダを訊ねるダイアログが表示されます。

4.	バックアップ先のフォルダを確認して、OKをクリックします。

5.	さらに、オーディオをバックアップしたフォルダとプロジェクトファイルとを、CD-R/RWやDVD-R/RW、外部HDDなどの可搬性のあるメディアにコピーすれば、別のコンピュータで利用することもできます。

メモ：このとき、プロジェクトファイルは、オーディオをバックアップしたフォルダにはコピーされていないことに注意してください。

6.	可搬性のあるメディアにコピーした後は、ハードディスクの空き容量を増やすために、オーディオをバックアップしたフォルダを削除してもかまいません。