インストールとドライバ

サウンドカードのインストール時には、サウンドカード自体のインストールに加えて、ドライバというソフトウェアのインストールを行います。サウンドカードドライバによって、オペレーティングシステムおよびサウンドカード間の交信が行われます。このセクションには、サウンドカードとドライバのインストールを適切に行っていただくための情報が書かれています。

サウンドカードのインストール

コンピュータにサウンドカードをインストールするには、サウンドカードの説明書に従ってください。PCIカード、またはコンピュータのカバーを開く必要のあるハードウェアを装着する場合、サウンドカード本体を扱う前にコンピュータの金属ケースに触れて静電気を放電させます。静電気は、サウンドカードの回路を破損させる恐れがあります。

WDMとMME

一般的には、オーディオデバイスの製造元が提供するWDMドライバを使用すると、MMEドライバよりも、パフォーマンスの面で有利になります。製造元からWDMドライバが提供されているのであれば、WDMドライバを使用することをお勧めします。これらのドライバの型の主な特徴は、以下の通りです。

表 8.  

WDM（Windows Driver Model）	MME
低レイテンシ	一般的には長いレイテンシ
古い機種や一部の特殊なオーディオデバイスには対応していない	ほとんどすべてのオーディオデバイスが対応している。 メモ：複数のオーディオデバイス（サウンドカード）を同時に使用する場合は、すべてのデバイスがWDMに対応しているときのみ、WDMドライバを使用することができます。編集 > 環境設定 > オーディオ > オプションに移動し、ドライバモードリストからMMEを選択します。

IRQ

IRQ(Interrupt Request)とは、タスクが終了したときにデバイスによって割り込まれるCPUの割当て場所です。コンピュータにはIRQが16あります。通常3、4はシステムによって占領されているので、プリンタ、USBデバイス、ハードディスク、フロッピーディスクドライブ、キーボードやサウンドカードなどの他のデバイスでは12、13個使用されることになります。これらのデバイスは他のデバイスとIRQを共有できますが、あまり適切ではありません。CPUのパワーを多く消費するサウンドカードでは問題になる場合があります。IRQの競合は、フリーズまたはブート異常を起こし、システムがサウンドカードを認識しない事態も発生する場合もあります。場合によっては、IRQを共有するデバイスの使用を試みたときに、問題が露呈することもあります。

IRQの競合

新しいマザーボードではIRQ設定を制御するACPI(Advanced Configuration and Power Interface)が使用されていることがあります。これはマザーボードのIRQ設定をオーバーライドします。プラグアンドプレイと同様、ACPIが共有IRQを発生させ、サウンドカードの問題を引き起こす場合もあります。

ACPIに対応していないコンピュータでIRQの競合を解決する

競合を解消する最も簡単な方法はサウンドカードと競合しているハードウェアを外すことです。外すことは常に可能ではありませんが、モデム、ネットワークカード、または使用していないハードウェアデバイスが存在する場合、それらを（およびそれらのドライバ）を外すことにより、サウンドカードのためにIRQを開放できます。

また、カードを物理的に別のPCI/ISAスロットに移動したり、複数のハードウェアデバイスを新しいスロットに移動することにより、サウンドカードのIRQ設定を変更できる場合もあります。これを行うには、まず移動するハードウェアをドライバとともにアンインストールし、ハードウェアデバイスを新しいスロットに装着し、ドライバを再インストールします。完了したら、IRQ設定を再度確認します。

ハードウェアの移動または取外しで問題が解消されない場合には、システムBIOSを使用してIRQ設定を変更することもできます。BIOSでシステムのIRQ設定ができるかは、マザーボードの説明書で確認してください。

ACPI対応のコンピュータでIRQの競合を解決する

ACPIシステムでIRQの競合が発生した場合、ACPIをオフにします。方法は、OS、BIOS、およびマザーボードによって異なります。方法については、お使いのコンピュータの取扱説明書を参照してください。

SONARソフトウェアとオーディオインターフェース

次のヒントでは、サウンドカードおよびCakewalkソフトウェアの使用上のコツについて説明します。

新規のサウンドカードをインストールしたらSONARソフトウェアの「オーディオデバイスの確認」機能を使用して、サウンドカードの正しい設定を確認します。

サウンドカードの説明書をよくお読みください。事前にハードウェアについての知識をつけることによって時間を大幅に削減できます。サウンドカードの多くには、独自のコントロールパネルが存在し、カードの設定をカスタマイズできます。

 

関連項目：

オーディオ

MIDI

オーディオインターフェース（サウンドカード）とドライバ

SONARソフトウェアでのオーディオ再生トラック

トラック

クリップ

トラックごとに再生する

楽器、オーディオ機器、またはマイクをサウンドカードに接続する

インプットを選択する

オーディオの録音