ピッチの編集

ピッチの編集には、編集モードの選択でピッチボタンがオンになっていることが必要です。以下、ピッチ編集モードのインターフェースについて説明します。

黄色の線は編集済みのピッチカーブで、実際の発音のピッチを表します。

赤い線は当初のピッチカーブで、この線に編集を加えることができます。

緑色の点はノードです。ノードは編集範囲の始点と終点に自動的に割り当てられます。ノードとノードの間の黄色の線をクリックすることにより、ノードで囲まれた特定の範囲を選択することができます。

白い横線をセンターピッチと呼びます。センターピッチはビブラートの増減やピッチ修正のための基準線として使用されます。

選択された範囲のピッチを変更する

1.	トランスポーズしたい黄線部分を選択ツールで選択します（編集モードの選択でピッチボタンがオンになっていることを確認してください）。

選択された範囲が青に変わり、選択されたことを示します。

2.	黄色の線を上下にドラッグします。

ピッチを変化させると自動的にノードが表示されます。

ピッチ修正について

色々と手を加えたサウンドを自然な響きにする鍵は、ピッチ修正セクションのパラメーターであるノート、ビブラート、センスの使用にあります。これらパラメーターの機能は次のとおりです。

ノート：直近のスケールノートに対するピッチ移動の比率をコントロールします。値が100ならば、各セクションは直近のスケールノートに完全に移動します。

ビブラート：値が大きくなるにつれ、ビブラートは浅くなります。値が100ならば、ビブラートは全くかかりません。

センス：値が大きくなるにつれ、ピッチ修正に対する効果が大きくなります。

これらパラメーターの値をすべて100に設定すると、「ロボットボイス」にすることができます。

現在のデフォルト値は次のとおりです。

ノート：100

ビブラート：50

センス：100

この設定では、若干人工的過ぎる響きになります。サウンドをもっと自然にするには、次の設定を推奨します。

ノート：70-100。イントネーションに注意してください。

ビブラート：0-20。元のままにしたいときは0にします。

センス：20-30。データに合わせて調整してください。

上の推奨設定は一例に過ぎません。データが異なれば異なった設定が必要となります。

さらに付け加えて、フォルマントコントロールセクションでPitch Followパラメーターを調整してみてください。

微妙なピッチ修正では値を100に近づけてください。

表現に大きな変化を付けるには0に近い値にしてください。

フリーハンドでピッチ変更を描く

1.	曲線ツールをクリックします。

2.	グラフ上に形を描きます。

直線のピッチ変更を描く

1.	直線ツールをクリックします。

2.	グラフ上に直線を描きます。

ピッチを修正する

1.	選択ツールを使って、ピッチ修正したい範囲を選択します。

2.	キーボードボタン上のノートをクリックして、選択した範囲に入れるノートを選択します。選択されたノートは明るい青になります。選択されなかったノートは濃い青です。修正ボタンをクリックすると、選択された範囲がキーボード上の明るい青のノートに合わせて修正されます。ノートの選択は、Pitch Correctionフィールドでノート名をクリックして行うこともできます。明るい青のノート名は選択、グレーのノート名は非選択、赤いノート名はバイパスを表すことに注意してください。

メモ：別のオクターブを表示するには、グラフの右側にある縦のスクロールバーを上下にドラッグしてください。

3.	ノートノブでピッチ修正量を設定します。100セントが半音です。70～100セント位から始めるとよいでしょう。

4.	選択した範囲がポルタメントなどピッチの不安定なエリアだった場合、センスノブでピッチ修正の感度を調整してください。値を大きくするにつれピッチ修正量が大きくなります。30位から始めるとよいでしょう。ビブラートを選択した場合、0～30を試みてください。

5.	修正ボタンをクリックします。選択した範囲のピッチがターゲットピッチ（キーボード上の明るい青のノート）に移動します。

ピッチをスケールに合わせて修正する

1.	選択ツールを使ってピッチ修正の範囲を選択します。

2.	スケールボタンをクリックして使用可能にします（明るい青になる）。

3.	MajボタンまたはMinボタンをクリックして長調または短調のスケールを選択します。

4.	スケールのルートノートを選択するためキーボードボタン上のノートをクリックします。

キーボードボタン上で選択されたスケールのノートが明るい青に変わります。

5.	修正ボタンをクリックします。

選択されたエリアがキーボード上の明るい青のノートに合わせて修正されます。

元のピッチに戻す

消去ツールで範囲全体をドラッグします。ドラッグした範囲が元のピッチに戻ります。

ビブラートを追加する

1.	LFOツールをクリックします。

2.	予定したビブラートの始点にカーソルを移動します。

カーソルがビブラート/LFOアイコンを表示し、新しいビブラートの追加準備ができたことを示します。

3.	追加したいビブラート部分の長さだけ右にドラッグします。

ビブラートを編集する

1.	編集したいビブラート部分にLFOツールを移動します。

カーソルが二重矢印アイコンを表示し、ビブラート編集の用意ができたことを示します。

2.	ビブラート部分を上下方向にドラッグすると振幅、横方向にドラッグすると周波数を編集できます。

ヒント：  4 Ctrlキーを押したままドラッグすると、ビブラートの編集が振幅の編集のみに限定されます。 4 Shiftキーを押したままドラッグすると、ビブラートの編集が周波数の編集のみに限定されます。

徐々にビブラートをつける

1.	LFOツールをビブラート部分の始点に移動します。

カーソルがフェードインアイコンを表示し、フェードインの追加準備ができたことを示します。

2.	追加したいフェードインの長さだけビブラート部分を右にドラッグします。

 

関連項目：

V-Vocal Pitch-to-MIDI

タイミングの編集