特定のMIDIポート/チャンネルからの録音

ほとんどのMIDI機器では、一度に複数のチャンネルの情報を送信することができます。初期設定では、入力されたデータがすべてSONARで集められ、録音待機状態のMIDIトラックに録音されるようになっています。しかし、各トラックがどのMIDI入力デバイスやチャンネルで録音するのかをコントロールすることもできます。この機能の便利な使いかたは、次の例のとおりです。

複数の演奏者がそれぞれに別のMIDIコントローラで演奏しています。各コントローラが別のチャンネルやMIDIデバイスにMIDIを送信するように設定することで、全員で同時に演奏していても、各パフォーマーの演奏を別のトラックに録音することができます。

MIDIギターコントローラを使っている場合に、それぞれの弦の音を別のトラックに録音できます。

お使いの電子キーボードに内蔵の自動演奏機能があり、リードパートを自分で演奏しながらドラムパートと伴奏を鳴らしているとき。これらの3つのパートを別のトラックとして録音することができます。

MIDIのシーケンスがお持ちのシンセサイザーの内蔵シーケンサーに録音されていて、各チャンネルを別のトラックとして保存する場合。

MIDIシーケンサーとSONARを同期させることもできます。詳細については、同期を参照してください。

トラックビュー、トラックインスペクタ、またはコンソールビューから、インプットコントロールを使用したトラックのMIDI入力を選択します。

MIDI入力にフィルタをかけて、特定の種類のMIDIデータだけを録音したり（詳細については、インプットフィルターを参照）、マスターキーボードのローカルコントロールを自動的にオフにすることもできます。

入力ポートとチャンネルをMIDIトラックに割り当てる

1.	トラックのインプットコントロールをクリックしてインプット欄を表示します。これらの中からトラックのインプットを選びます。

なし：MIDIを受信しません。ただし実際にはなしの状態で録音待機にすると、自動的にすべての入力－MIDI Omniに切り替わり、すべてのポート、すべてのチャンネルのMIDIメッセージを受信します。

すべての入力：（MIDI Omni / MIDI Ch. 1-16）：すべてのポートから入力されたメッセージを受信します。MIDI Omniを指定したときは、すべてのチャンネルのメッセージを、MIDIチャンネルを指定したときはそのチャンネルのメッセージだけを受信します。

（MIDIポート名）-（MIDI Omni / MIDI Ch. 1-16）：指定されたMIDIポートからのMIDIメッセージだけを受信します。MIDI Omniを指定したときは、すべてのチャンネルのメッセージを、MIDIチャンネルを指定したときはそのチャンネルのメッセージだけを受信します。

プリセット：MIDIインプットマネージャで作成したプリセットを呼び出します。

MIDIインプットマネージャ：任意のポート/チャンネルを受信するように設定する、MIDIインプットマネージャを開きます。

2.	OKをクリックします。

トラックのインプット欄に指定されたインプットが表示されます。

MIDIインプットのプリセットを作成または編集する

 

メモ：この機能はSONAR Home Studioでは使用できません。

1.	各トラックのインプット欄にあるドロップダウン矢印をクリックしてMIDIインプットマネージャを選択します（トラックのインプットダイアログでMIDIインプット欄をクリックしたときに表示されるメニューと同じです）。

MIDIインプットマネージャダイアログが表示されます。

2.	入力ポート欄で、このトラックに使いたい入力デバイスを見つけます。

3.	入力ポートの右で、このMIDIポートでトラックが反応するように設定したいMIDIチャンネルを選びます。

4.	同じポートで他のチャンネルも使いたい場合は、他にも表示されているMIDIチャンネルを選びます。

5.	この設定を保存したい場合は、ダイアログ上のプリセット欄で名前を入力して、ディスクアイコンをクリックして保存します。

これで、インプット欄のメニューのプリセット以下に、作成されたプリセットが表示されます。プリセットを編集するときは、MIDIインプットマネージャのプリセット欄で編集したいプリセットを呼び出して、編集し、保存します。プリセットを削除するときは、プリセットを呼び出して、削除ボタンをクリックします。