エンベロープモードとオフセットモード

再生時のボリュームやパンなどには、2つの状態があります。エンベロープモードとオフセットモードです。

エンベロープモード：再生時に、エンベロープに従います。リアルタイムでコントロールすることはできません。

オフセットモード：トラックパラメーターに対する「オフセット値」を調整します。

メモ：同じトラックパラメーターでも、エンベロープモード時とオフセットモード時の表示は独立しています。たとえばオフセットモードでトラックボリュームを-INF（無音）にすると、エンベロープモードでボリュームを操作しても音は出ません。

オフセットモードをオン/オフにするには

コントロールバーのミックスモジュールにあるオフセットモードボタン をクリックします。

オフセットモードでは、オフセットモードで動作しているパラメーターに＋が付きます。

以下のオーディオパラメーターは、オフセットモードで動作させることができます。

表 198.  

コントローラ	エンベロープモード時のレンジ	オフセットモード時のレンジ
ボリューム	-Inf（無音）～ +6dB（初期値：0 dB）	-Inf（無音）～ +6dB（初期値：0 dB）
パン	100% L ～ 100% R（初期値：C）	100% L ～ 100% R（初期値：C）
バスのインプットゲイン	-Inf（無音）～ +6dB（初期値：0 dB）	-Inf（無音）～ +6dB（初期値：0 dB）
バスのインプットパン	100% L ～ 100% R（初期値：C）	100% L ～ 100% R（初期値：C）
バスのボリューム	-Inf（無音）～ +6dB（初期値：0 dB）	-Inf（無音）～ +6dB（初期値：0 dB）
バスのパン	100% L ～ 100% R（初期値：C）	100% L ～ 100% R（初期値：C）
メイン出力ボリューム	-Inf（無音）～ +6dB（初期値：0 dB）	-Inf（無音）～ +6dB（初期値：0 dB）
メイン出力バランス	100% L ～ 100% R（初期値：C）	100% L ～ 100% R（初期値：C）

以下のMIDIトラックのパラメーターはオフセットモードで動作させることができます。

 

表 199.  

コントローラ	エンベロープモード時のレンジ	オフセットモード時のレンジ
ボリューム	0～127（初期値：101）	0～127（初期値：101）
パン	100% L ～ 100% R（初期値：C）	100% L ～ 100% R（初期値：C）
コーラス	0～127（初期値：0）	-127 ～ 127（初期値：100）
リバーブ	0～127（初期値：0）	-127 ～ 127（初期値：100）

エンベロープをパーセントスケールで表示する

クリップ表示部では、ボリュームのエンベロープはdBスケールで表示されます。このとき0dBは、トラックの上から約1/3に位置します。パーセントスケールで表示すると、0dBはトラックの中央に位置するようになります。

以下のような状況では、パーセントスケールで表示したほうが操作しやすいかもしれません。

表示されている波形を手がかりにして、エンベロープを作成する場合

0dB付近の微妙な変化を見分ける必要がある場合

メモ：エンベロープモードで、最初にボリュームのエンベロープを作成したときは、トラックのVolと同じレベルのエンベロープが作成されます。

エンベロープをパーセントスケールで表示する

編集 > 環境設定 > カスタマイズ > 表示に移動し、エンベロープをパーセントスケールで表示にチェックを入れます。

 

関連項目：

オートメーション

オートメーションの機能

オートメーションの作成

オートメーション記録モード（PlatinumおよびProfessionalのみ）

オートメーションタイムベース

オートメーションの再生と記録ボタン

フェーダーやつまみの動きを記録する

オートメーションレーン

オートメーションエンベロープの作成、編集

トラックのミュートのオートメーション

MIDIコントローラをエンベロープに変換する

スナップショット

プラグインのオートメーション

外部MIDI機器からのオートメーションの記録