MIDIクロックによる同期

MIDIクロックは、通常SONAR をリズムマシン、MIDIハードウェアシーケンサー、MIDIキーボードに内蔵されたシーケンサーと同期させるために用いられます。

MIDI機器を同期すると、マスター側の機器はメッセージを他のすべての機器に送出して開始/停止させ、機器間の同期を保ちます。プロジェクトのテンポを変更する場合は、マスター側の機器のテンポを調節してください。マスター側のテンポを変更すると、それに合わせてすべてのスレーブのテンポも自動的に調節されます。

次のMIDIメッセージは、MIDIクロックによる同期をサポートするためにマスター側の機器から送出されるものです。

表 230.  

メッセージ	説明
開始	スレーブに、現在ロードされているシーケンスの最初から再生を開始するよう伝えるメッセージです。
停止	スレーブに再生を停止するよう伝えるメッセージです。
コンティニュー	スレーブに、現在ロードされているシーケンスの現在位置から再生を続行するよう伝えるメッセージです。
ソングポジションポインター（SPP）	スレーブに、現在位置をプロジェクト中の指定した位置に変更するよう伝えるメッセージです。SONARは、通常SPPメッセージをスタートまたはコンティニューメッセージの直前に送出します。
クロック	マスターは、各スレーブに4分音符1個につき24の割合のレートでクロックメッセージを送出します。スレーブは、これらのメッセージによってテンポを確立し、同期を保ちます。

たとえば、マスターMIDI機器で再生を開始すると、マスターはスタートメッセージをすべてのスレーブに送出し、再生を開始したことを伝えます。スレーブが正しくセットアップされていれば、メッセージを受信してマスターに合わせて再生を開始します。SONARをマスターとして設定している場合、これらのメッセージを有効または無効にすることができます。

 

関連項目：

SONARをMIDIクロックのスレーブにする

SONARをMIDIクロックのマスターにする

リズムマシンと同期する

MIDIクロック送出に関するトラブルシューティング