Sony Wave-64対応

SONARではSony Wave-64形式の読み書きに対応しており、8,388,608テラバイトまで扱うことができます。

SONARでは、必要な時だけWave-64ファイルを作成します。Wave-64形式では、元のデータがRIFF WAVEで作成されている場合でも、アプリケーションで従来のRIFF WAVEからWave-64形式へ動的に切り替えることができます。SONARでは、ファイルが2 GBを超えるとWave-64形式にダイナミックに切り替えられます。

この表ではステレオWAVEファイルが2 GB制限に到達するまでの最大限の長さと8,388,608テラバイト制限に到達するまでのステレオWave-64ファイルの最大限の長さについて示しています。

表 39.  

サンプルレート	ビット数	RIFF-Wave	Sony Wave-64
44,100 Hz	16	3.38時間	14,524,080,431日
44,100 Hz	32	1.69時間	7,262,040,215日
44,100 Hz	64	50.7分	3,631,020,108日
192,000 Hz	16	46分	3,335,999,724日
192,000 Hz	32	23.3分	1,667,999,862日
192,000 Hz	64	11.65分	833,999,931日

Wave-64ファイルが作成されるとき

次のような場合には、Wave-64ファイルが自動的に作成されます。

録音されたサンプル数が32ビットRIFF WAVファイルのサイズ制限（約2 GB）を超えたとき

エクスポートするときにトラックまたはクリップをバウンスまたはフリーズさせ、結果のWAVサイズが2GBを超えたとき

SONARクリップに破壊的にオーディオFXをかけて、長さが2GBを超えたとき

オーディオのインポートで2GBを超えるWAVファイル（またはWave-64ファイル）を選んだとき

CWBファイルを保存するときにCWBファイルに2GBを超えるチャンクがある場合は、CWB全体が新しいWave-64形式のファイルとして保存される

メモ：64ビットCWBファイルは、SONARの以前のバージョンとの互換性はありません。

64ビットCWBファイル

CWBファイルは複数のWAVEチャンクがあるRIFFファイルです。そのため、SONARの以前のバージョンで作成したCWBには、通常のRIFF WAVファイルと同じサイズ制限がかかります。これは、チャンクが大きすぎてCWBが保存できない可能性があるということです。

SONARでは、2GBを超えるCWBファイルの場合、自動的にWave-64に変わります。

メモ：64ビットCWBファイルは、SONARの以前のバージョンとの互換性はありません。

新しいWave-64のファイル拡張子

Wave-64ファイルには「.w64」というファイル拡張子が関連付けられます。Wave-64ファイルが書き込まれると、w64という拡張子が付いて保存されます。

64ビットサンプルオフセットのCWPファイル持続性

SONARプロジェクトファイル形式で範囲やクリップの64ビットサンプルオフセットに対応するようになりました。64ビットサンプルタイムを含んだプロジェクトが検出されると、新しいフォーマットでプロジェクトが自動的に書き換えられます。

メモ：64ビットのサンプルタイムを含んだプロジェクトは、SONAR 6やそれ以前のバージョンとの互換性はありません。