調について

楽典的に調とは、根音に基づいた長音階（メジャースケール）あるいは短音階（マイナースケール）の音符の集合で、調号は、音部記号の右横に表示されている嬰記号（♯：シャープ）または変記号（♭：フラット）の集合を指します。調号は、演奏者にある音高の音符を均一的に上げるか、下げることを知らせる役割があります。

調号にはシャープが1個～7個の場合、フラットが1個～7個の場合、どちらも付かない場合の計15の種類があります。これらの15種類の調号は15のメジャーとマイナーに対応します。たとえばCメジャーの調号はAマイナーの調号と同じになります。

調号の設定はSONARの様々な機能に影響を及ぼします。

調号によって音符の表示の仕方が変わります。イベントリストビューおよびいくつかのダイアログでは、MIDIキーナンバーをC#2（第2オクターブのCシャープ）のようなラベルに変換して表示するからです。

譜面ビューは指定した調号を使って譜表を表示します。

調号は、SONARでの表示方法を変更するだけです。各音符の実際のMIDIノートナンバー（ピッチ）は変化させません。ピッチを実際にトランスポーズするには、プロセス > トランスポーズコマンドを使うか、ピアノロール、イベントリスト、または譜面ビューを使って個々に音符を編集してください。

メモ：グルーブクリップは調号の設定に影響を受けません。グルーブクリップはプロジェクト > デフォルトのグルーブクリップピッチを設定で選択したピッチの値またはタイムルーラのピッチ情報によって決まります。詳細については、トラックビューでのピッチマーカーの使い方を参照してください。

ほとんどの場合、曲ファイル全体で使う調号は1つだけです。この初期値は、自分用のテンプレートファイルを作成することで変更することができます。詳細については、テンプレートを参照してください。