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ディザリング:高いビット数のデジタルオーディオを低いビット数に変換する際は、元の信号には含まれない量子化ノイズやひずみが加わるのを防ぐためにディザリング処理をすることが必要です。ディザリング処理では、量子化ノイズやひずみを軽減するために、ごくわずかなノイズや、あるいは「ディザ」信号を加えます。ディザ信号にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴をもっています。SONAR Producer Editionには、高ビットのオーディオを音楽CDに使われる16bitにダウンコンバートする際に、ダイナミクスを維持しつつノイズの少ない最適化されたオーディオを生成することのできるPow-r(Psychoacoustically Optimized Wordlength Reduction)ディザリングが搭載されています。ディザリングを有効にしているときは、高ビットのプロジェクトからオーディオファイルをエクスポートする、ユーティリティ > オーディオフォーマットの変更コマンドで、プロジェクトのビット数を低くする、バウンス、フリーズ、エフェクトの適用といったオーディオのレンダリングの際にディザリングの処理が行われます。
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Rectangular:典型的なホワイトノイズを使用します。欠点:相互変調ひずみが比較的大きい。
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Triangular:Rectangularより強いホワイトノイズを使用します。利点:低CPU負荷、Rectangularより小さい相互変調ひずみ。レンダリングなど繰り返しディザリング処理をする(バウンス/フリーズ)場合はPow-rよりもよい。欠点:Pow-rよりもS/N比が悪い。
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Pow-r 1(Platinumのみ):特徴的なスペクトルのノイズ。利点:Pow-r 2/3より低CPU負荷、聴感上はRectangular/Triangularより高S/N比。欠点:Pow-r 2/3よりも聴感上のノイズが大きい、レンダリングなど繰り返しディザリング処理をする(バウンス/フリーズ)場合は不適。
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Pow-r 2(Platinumのみ):特徴的なスペクトルのノイズ。利点:聴感上のノイズは最も小さい。もっとも高音質が期待できる。オーディオのエクスポートなどに適。欠点:高CPU負荷、レンダリングなど繰り返しディザリング処理をする(バウンス/フリーズ)場合は不適。
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Pow-r 3(Producerのみ):CPU負荷を除いて、Pow-r 2と同じ傾向。
2.
ディザリングリストをクリックし、使用するディザリングの種類を選択します。
3.
OKをクリックします。
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