基本的なオーディオの処理方法

プロセス > オーディオ以下のコマンドを使えば、いくつかの手法あるいはアルゴリズムに従ってオーディオデータを加工することができます。処理の手法には、オーディオデータを反転させたり、ある係数を掛けるといった単純なものから、フーリエ変換を行って、特定の周波数における音を部分的に弱めたり強めたりするような複雑なものまであります。

オーディオ処理コマンドは、全体的、あるいは部分的なイベントに適用することができます。たとえば、ボーカルのある部分をよりソフトにしたいとしましょう。ボリュームのオートメーション作成し、その部分だけボリュームを下げれば、非破壊で編集できます。あるいは、プロセス > エフェクトの反映 > ゲインコマンドを使って、破壊的に編集できます。

オーディオ処理コマンドは実行するたびに結果を聞いてみたほうが良いでしょう。試聴した結果、気に入らなかったら、編集 > 元に戻すを使って、前のオーディオデータの状態に戻します。

SONARのオーディオ処理と、エフェクトのコマンドに関係するダイアログの多くには、2つの重要な機能、すなわち、オーディションとプリセットの機能があります。

オーディションボタンは、処理されたオーディオデータをプレビューするために使われます。オーディションをクリックすると、データの最初の3秒に処理を行い、ストップをクリックするまで、繰り返し再生されます。OKをクリックします。

プリセットは、次回にもまったく同じ処理あるいはエフェクトをかけることができるように、ダイアログでの設定を保存しておく方法です。以下に、プリセットの使用方法を示します。

表 164.  

目的	操作方法
現在の設定をプリセットとして保存する。	プリセットの欄にプリセット名を入力し、保存ボタン をクリックします。
プリセットを使用する。	プルダウンリストからプリセットを選択します。
プリセットを削除する	プリセットのリストから削除したいプリセットを選択し、削除ボタン をクリックします。

SONARには、あらかじめ多くのオーディオ処理とエフェクトのプリセットが用意されています。

 

関連項目：

ノーマライズコマンドとゲインコマンド

オーディオデータのリバース