MP3エクスポートオプションダイアログ

MP3エクスポートオプションダイアログには以下のオプションがあります。

ビットレート

ドロップダウンリストからビットレートを選びます。ビットレートを大きい値にすると、サイズの大きな高音質のファイルが作成されます。音質またはファイルサイズのどちらを優先するかをこのビットレートで調節することができます。ビットレートを大きくして圧縮すると音質はよくなりますが、そのかわりにファイルサイズが大きくなります。

ビットレートは、ビット/秒の単位で指定します。大ざっぱに言うと128kbs以上のビットレートにするとオーディオCDぐらいの音質が得られます。より小さなビットレートを指定するとその分音質が下がります。Webでの使用を目的とするプロジェクトなら、ビットレートを小さくするとファイルサイズも小さくなるので、ダウンロード時間を短くすることができます。

設定できるビットレートの最大値は、プロジェクトのサンプリングレートによって決まります。エンコーダーは最大320kbsのビットレートをサポートしています。この場合音質はきわめてよくなります。ビットレートを320kbsにするならプロジェクトのサンプリングレートを少なくとも32kHzにする必要があります。プロジェクトのサンプリングレートが低くなれば、それだけ指定できるビットレートも制限されます。

ステレオモード

リストからいずれかを選択します。

Joint Stereo：Joint Stereoモードでは、2つのステレオチャンネルを比較することでステレオ変換を最適化します。左右のチャンネルの情報がよく似ている場合、この情報を使ってMP3ファイルでのデータを縮小します。この変換技術によりよい圧縮結果が得られ、ステレオの品質の劣化が少なくなります。

Mono：モノラルファイルを作ります。

Stereo：Stereoモードを選ぶと、ステレオのプロジェクトの左右のチャンネルをそれぞれ完全に独立した信号とみなしてステレオMP3ファイルに変換します。Joint Stereoモードと異なり、左右のチャンネルの情報を比較してよく似た部分を使って圧縮率を上げるということはしません。その結果データは減らず、ステレオの左右チャンネルは完全に独立したまま維持されます。

Mid/Side Stereo：低いビットレートでもステレオエフェクトの効果が損なわれないモードです。ただし128kbs以上では効果はあまりありません。

ハイパスフィルター/ローパスフィルター

可聴範囲外をカットすることにより、ファイルサイズを小さくすることができます。

可変ビットレートでエンコード

可変ビットレートオプションでは、ファイル全体でビットレートを一定に保つのではなく、ファイルの部分ごとにビットレートを最適化し、情報量に応じてビットレートを高くしたり低くしたりします。このオプションを使用すると、固定ビットレートでエンコードするよりも音質は向上しますが、ファイルのダウンロードサイズを前もって計算することはできません。

クォリティ

MP3エンコーダは、音の解析をしてMP3ファイルを作るのにさまざまな技術を使います。このスライダーを使ってファイルの解析にどれだけの時間をかけるかを指定することができます。

スライダーを音質優先の方にスライドさせると、より厳密に計算することで音質を保つようになります。しかし変換に要する時間は長くなります。

プロジェクトの変換に要する時間を短くするにはスライダーを右の方へ動かします。これにより、プロジェクトの分析時間を減らしてファイルを短時間で圧縮することができます。圧縮が早くなるかわり、得られるMP3ファイルの音質は悪くなります。

ID3タグを含める

MP3ファイルにID3情報を含めるには、このボックスをオンにします。次のフィールドに、MP3ファイルに格納されるID3情報を入力します。これらの情報は、MP3ファイルを再生するほとんどのアプリケーションに表示されます。

トラック

タイトル

アーティスト

アルバム

年

ジャンル

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